ヴェネチアの杭は何故腐らない???
【ブランチアベニュー 世界の旅からシリーズ】
〜ヨーロピアンスタイル編〜
<ヴェネチアの杭は何故腐らない???>
世界の旅からシリーズに文化芸術に関連した投稿を目指すtomokaとしてずーっと疑問だったヴェネチアの街について調べてみました。
引用:https://pixabay.com/ja/users/jarekgrafik-1516348/
ヴェネチアの歴史は古く、5世紀頃にゲルマン人に追われ、行き場を失ったイタリア人が作ったのが始まりといわれています!
海洋貿易で栄え、ルネッサンス時代には「アドリア海の女王」と呼ばれる大繁栄時代がありました。
その後貿易の中心が地中海、大西洋、太平洋と諸外国に移り、18世紀には一年の半分をカーニバルで過ごす「歓楽の都」と化してしまったという時代変化を遂げ、今はイタリア有数の観光地としての資源が中心です。
中でもヴェネツィアは大小100以上の島々が約400の橋と150を超える運河で結ばれ潟の上に建つという不思議な都市です。
引用:https://pixabay.com/ja/users/kaatjeb-9077139/
ヴェネツィアガラスで有名なムラーノ島やカラフルな家が立ち並ぶブラーの島。
なぜこんなにカラフルなのかは、漁師さんが海の上でも自分の家が判るようにって(笑)
で、家で待っている奥さんたちはせっせとレースを編んで生計の足しにしていたんだとか。
お洒落で丁寧なベネチアン・レースは世界的にも有名でとても高級なレースの産地なんですって。
だからあの豪華な衣装にもレースがたっぷりなんですね
引用:https://pixabay.com/ja/users/phil59-6467891/
そもそも生活を築くための土地は海の中に少し盛り上がった潟だけで、そこになんとか家を建てるため、考えられたのが独特の基礎固め。
まず近くの森から木を切り出し、杭を作り、その杭を、柔らかい砂地の下にある硬い層に届くまで何本も打ち込む。次に、打ち込んだ杭の上に石を積み重ねて基礎を作り、そこにレンガの家を建てたようです。
打ち込んだ杭の数のあまりの多さに「ベネチアを逆さにしたら大きな森ができる」と言う人もいるくらい。
1500年以上前にそんな技術があったって事にびっくりです!!町全体が「ヴェネツィアとその干潟」として世界遺産となってます。
引用:https://pixabay.com/ja/users/bilaleldaou-5969228/
それが今もなお建存しているって‼木は腐らないんでしょうか?
現存する世界最古の木造建築と言われる法隆寺も1300年を経て40%の木材が既に新しく入れ替わっているというのに???
いろいろ調べてみたら、なんと!木は海水で腐らないんだとか。
引用:https://pixabay.com/ja/users/gerbilfarmer-1280023/
木は水にぬれて空気にさらされたら腐食します。
ベネチアの場合、杭は地下深くの硬い地層まで打ち込まれているため、土で密閉され空気に触れることが無かったから1,500年たった今でも腐らずにしっかりとした土台となっているのだとか。
詳しい土台の作り方は、
まず海の中にレンガで防水壁を作ることから始まり、その壁の中に高さ4m、直径20センチのオーク材やカラマツの杭を打ち込んでいく。
1平米辺り9本の杭が打たれるというから3本が三列ならび、深さ4mの海底の40%程度が木で埋め尽くされることになる。その上に梁としてカラマツ材が2層置かれ、その上にセメントが3メートル程度流され床が作られる。こうして1000年以上耐える土台が完成したのだとか。
引用:https://pixabay.com/ja/users/keegeek-45591/
そういえば、日本でも厳島神社の海水の鳥居は海水におそらく1500年程度浸っているし、江戸東京博物館では500年前の江戸湾の埋め立てに木を使った跡の発掘写真が展示されていて「木は海水で腐らない」を身近に実証していましたね。
ではなぜ海中で木は腐らないのか???
腐るとは腐敗菌によるもので、海中ではこの腐敗菌が存在しないことが第一の理由。
そのため木が分解しない。次いで海中ではシロアリなどの食害がないことがあげられる。陸の木造建築が持たないのはシロアリによることが大きいのでないか。と考えられているみたい。
ただ現在は地球温暖化で水位上昇と地盤沈下で厳しい状況です!沈んじゃうなんて事になる前に行きたいなぁ。
引用:https://pixabay.com/ja/users/ingegg-7001566
いずれにしても、昔から人間の知恵や切羽詰まった時のバイタリティーってすごいなぁと思います。
だからきっと、最新技術でヴェネツィアの街や文化は守られると信じてます!
引用:https://pixabay.com/ja/users/mgpalmer-7888163
ゴンドラ船長の陽気なカンツォーネやカーニバルも観光客をもてなすサービス精神なんでしょうね。
笑顔と太陽が似合う、いい意味で適当で陽気なゆる~い感じのイタリアが大好きなtomokaでした。
シーフードパスタでも食べよっかなぁw
引用:https://pixabay.com/ja/users/postchiangmai0-1453899/
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